無機開発

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塩化アンモニウム

  • 英名/和名/別名

    塩化アンモニウム
    Ammonium chloride
    塩安;Muriate(chloride)of ammonia;Ammonium muriate;Sal-ammoniac;Salmiac

  • 化審法化学物質

    (1)一218 安衛法 公表

  • CAS番号

    12125-02-9

  • GHS分類ID番号

    21B3021(厚·環21年度)

  • 性状

    ●NH4Cl
    ●分子量(式量):53.50
    ●無色〜白色の色々な形状の固体
    ●無臭(等軸晶系)
    ●冷塩味
    ●空気中で変化しない
    ●比重1.53
    ●大気中では昇華点があり蒸気圧34.5atmのとき融点520℃である
    ●加熱すれば分解昇華する(337.8℃)
    ●水への溶解度20℃、37.2/100水(60℃で55.2、100℃で77.3)
    ●水溶液は微酸性
    ●グリセリンと液体アンモニアに可溶
    ●エタノールとメタノールに難溶
    ●アセトンとエーテルに不溶

  • 規格

    工業薬品 JIS K 1441-86,試薬JIS K 8116-06、ISO6353-2-83、日本薬局方外医薬品、食品添加物公定書、肥料取締法

  • 用途

    肥料用=単肥および化成肥料原料用工業用=アンモニア塩類、亜鉛メッキ、染料、綿や毛織物の光沢仕上剤、ローソク、乾電池の電解質、医薬品、分析用試薬、融剤、染色助剤、皮なめし、メッキ浴添加剤、写真用、鉄パイプ接合用、セメント、冷媒、安全爆薬、融雪剤、食品添加物(膨脹剤として重炭酸ソーダと混合して使用する)ことが多い。

  • 製法

    塩安ソーダ法による重曹を分離した母液は、塩化アンモニウムを含む溶液。重曹分離液を静置して不溶解物を沈殿させ、上澄液を蒸発器で濃縮して溶存する食塩を析出分離させたのち、放冷して塩化アンモニウムを析出。この結晶を遠心分離機によって母液から分離。

  • 取扱注意

    吸湿性が大きいので、湿度の高い期間は取扱いには注意を要する。塩基性物質との混合の恐れのある場所では貯蔵しない。

  • 毒性

    許容濃度ヒュームACGIH1Omg/m³(TWA)、20mg/m³(STEL)。RTECS=急性経口毒性LD50:1,650mg/kg(ラット)。多量に飲用すると、吐き気、嘔吐、アシドシスを起こす。

  • 適用法規

    労働安全衛生法 施行令第18条、第18条の2(名称等を表示し、又は通知すべき危険物及び有害物)。
    海洋汚染防止法 施行令別表第1有害である物質(Z類同程度、溶液、濃度が25重量%未満のもの)。