デンタル

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デンタル

歯科医師・歯科技工士・歯科衛生士向け。歯科用石膏、歯科用硬石膏、歯科用印象材、歯科用石膏溶解液などの歯科用関連の商品情報です。

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取り扱い製品一覧

歯科用硬質石膏

歯科用硬質石膏は、6色汎用、ダストフリー、技工用、低膨張模型用など各種品種があります。

歯科用超硬質石膏

ダストフリー、超微粉、超低混水量などの各種の超硬質石膏製品があります。

歯科用特殊石膏

超速硬、高膨張、微粉石膏製造技術により開発された彫刻用石膏など特長のある製品です。

歯科用印象材

ニューアルジスターは水との馴染みが良いため練和しやすく、きれいな面の模型が製作できます。

歯科用埋没材

マイベストは、ノンプレシャス用のリン酸塩系埋没材です。鋳造体の取り出しが容易です。

デンタル製品のよくあるご質問

歯科関連資料

  • 歯科用石膏の電子顕微鏡写真(スケールサイズ20μm)開く

    歯科用石膏 (混水量50%)歯科用石膏(混水量50%)

    歯科用硬質石膏(混水量24%)歯科用硬質石膏(混水量24%)

  • B型肝炎(HBV)、AIDSウイルス(HIV)等感染症の予防対策開く

    印象に付着した血液の水洗について、アルジネート印象は印象撤去後直ちに最低120秒の流水水洗を行う。60秒程度では付着血液を広げるだけの傾向がある。シリコーン等のゴム印象は30秒程度の流水水洗を行う。

    印象の消毒について、HBVは2%グルタールアルデヒド溶液(ステリハイド/丸石製薬)または1000PPM次亜塩素酸ソーダ液 (TBS塩素錠/アグサジャパン)(ピューラックス/オーヤラックス社)を使用する。但し、石膏の面荒れの原因となります。HIVは、上記の方法の他に70%エチルアルコール、20%ポビドンヨード(イソジン液/明治製菓)を用いることも可能。

    印象の浸漬時間について、30分~1時間の浸漬が消毒効果を考えた場合必要だが、石膏模型の面荒れと精度に問題がある。そのため、各液をスプレーした後に、ラッピングして保管する方法が推奨される。

    作業模型の消毒について、印象の消毒の方法の他に60℃で12時間あるいは100℃で1時間程度の乾燥。または、ケミクレーブ(高圧アルコール蒸気減菌法)処理を実施。石膏模型のコーティング(SSSコート)は、直接的接触を防ぎ、消毒処理前後の面荒れを防止できる。

    ※基本的な感染予防対策/できるだけディスポーザブルな手袋、防護メガネ、マスク等の着用すること。(デンタルダイヤモンド社「消毒の最前線、感染症への予防と対策」より抜粋)

  • 歯科用硬質石膏の面荒れの原因開く

    印象材と石膏の相性不良について、歯科用硬質石膏には、膨張抑制剤が添加されていて、特に超硬石膏では膨張を低くするために、より多く添加されています。この添加剤の中には、同時に硬化遅延効果を持っているものがあります。 一方、アルギン酸塩系印象材と寒天印象材には、その性能を出すための添加剤が入っています。 この添加剤は、印象してからの時間が長い程、印象面に滲み出してきます(離液現象)。 この添加剤の中には、石膏に添加されている添加剤の硬化遅延効果を増大する効果を持っているものがあります。 このため、印象面に接触している石膏の面だけが硬化不充分になり面荒れします。 (硬化の遅れた部分は、すでに硬化している内部の石膏に、硬化に必要な水分を吸収されてしまうため、時間が経過しても硬化できないままとなります。)

    表面活性剤と石膏の相性不良について、ラバー系の印象材に利用される表面活性剤は、石膏表面に気泡が残るのを防止する効果がありますが、石膏の凝固遅延効果を持っています。このため、コーナー部などの印象面に多量に残っていると凝固不充分になり面荒れします。

    印象面の清掃不良について、唾液や血液には石膏の凝固遅延効果を持っています。これが残っている部分は凝固不充分になり面荒れします。 また、水洗時の水分が印象面に残っていると石膏の組織が緻密にならず、面荒れします。

    作業模型の取り扱い不良について、印象より石膏模型を撤去するまでの時間が短い場合(石膏の完全な水和反応には、普通石膏で2時間、硬質石膏で3時間必要とされています。 そのままトリマーやスチームクリナーを利用すると、未凝固部分から、はがれ落ちるように面荒れします。 また石膏自体は、意外に溶解度が高く(100ccの水に0.2g溶解する。)、水に長時間接触すると表面から溶解し面荒れします。

    面荒れした硬質石膏の電子顕微鏡写真 面荒れした硬質石膏表面 面荒れした硬質石膏の電子顕微鏡写真 未反応の大きな半水石膏の結晶が確認できます。 通常の硬質石膏表面 通常の硬質石膏表面

    上記の要因から次の歯科用石膏面荒れ対策を実施したら良いことになります。 歯科用硬質石膏の面荒れ対策 面荒れを防止する操作手順→綺麗な模型→精密な補綴物

    • 1.印象を撤去したら、直ちに流水で印象面内を洗い流し、水をよく振り切る。
    • 2.唾液や血液は、柔らかい筆で除去する。
    • 3.コーナー部の余剰水分は、ティシュペーパーなどをこより状にして除去する。
    • 4.アルギン酸塩系印象材では、固定液(硫酸亜鉛または硫酸カリウム2%水溶液など)に3分間程度浸漬すると良い。
    • 5.ラバー系の印象材で利用した表面活性剤は、水洗後エアーガンで吹き飛ばす。
    • 6.歯科用硬質石膏と水は計量し、指定された時間練和する。(少なめの混水量で練和し、長いめの練和時間にすると、面荒れが少ない。)
    • 7.印象を室内で長く放置しない。
    • 8.石膏の注入は、一ケ所から流れ込むようにし、流れの先端部を必要な歯型部分に止めない。
    • 9.印象より撤去した石膏模型は、乾燥しにくい場所で2~3時間以上保管する。
    • 10.乾式トリマーを利用する。湿式の場合は、歯型部分だけでもワックスでカバーする。
    • 11.スチームクリナーは、歯型部分に使用しない。
    • 12.模型からワックスを除去する場合は、80℃の石膏飽和水を利用する。
  • アルジネート印象材の基礎開く

    アルジネート印象材(アルギン酸塩印象材)は、可溶性アルギン酸塩と石膏(硫酸カルシウム)との硬化反応を利用する印象材です。

    可溶性アルギン酸塩は、アルギン酸ナトリウム又はアルギン酸カリウムで、水に溶解し粘稠な液体となる。2価以上の金属イオン(石膏中のカルシウムイオン)との架橋反応により、網目構造となり水に不溶の弾性ゲルとなる。 操作中にゲル化してはならないので、カルシウムイオンの供給源として難溶性の石膏を用いる他、ゲル化遅延剤として、炭酸ナトリウム、リン酸ナトリウムなどを添加する。 ゲル化遅延剤は、石膏から溶解してきたカルシウムイオンと反応して、炭酸カルシウム、リン酸カルシウムとなって、カルシウムイオン濃度の上昇を押さえるため、これが消費されるまでゲル化を遅延する。 その他、弾性調整用充填材として、けいそう土が混合される。

    製品には、粉末状とペースト状のものがある。粉末状のものは、上記の構成品が混合されており、水と練和すればゲル化する。ペースト状のものは、石膏以外の構成品が水と混合されており、これに石膏を加えて練和すればゲル化する。

  • 歯科理工学問題Q&A開く
    歯科理工学関係のQ&Aをまとめました。