フッ化ソーダ

  • 英名/和名/別名

    フッ化ソーダ
    Sodium fluoride【化管法】
    フッ化ナトリウム

  • 化審法化学物質

    (1)ー332 安衛法 公表

  • CAS番号

    7681–49–4

  • GHS分類ID番号

    479

  • 性状

    ●NaF
    ●分子量(式量):41.99
    ●白色の結晶性粉末、正方晶系または等軸晶系結晶
    ●比重2.79
    ●融点992℃
    ●沸点1,704℃
    ●水に微溶4.0g/100cm³H2O(0℃)、5.0g/100cm³H2O(100℃)
    ●アルコールに難溶

  • 規格

    試薬JIS K 8821-16、ISO6353-3-87

  • 用途

    鉄鋼、アルミニウムなどのフラックス剤、木材防腐剤、殺菌剤、殺ソ剤、リムド鋼の脱ガス剤、水道水のフッ素化剤、ほうろうの乳濁剤、家畜類の駆虫剤、カゼイン接着剤、虫歯予防薬用

  • 製法

    ●カ性ソーダ溶液にケイフッ化ソーダを加えて加熱し反応させる。するとフッ化ソーダと水溶性のメタケイ酸ソーダを生成。反応終了後フッ化ソーダを沪別し、水洗、乾燥後、粉砕して製品。母液は濃縮してメタケイ酸ソーダを回収。
    ●フッ化水素酸とソーダ灰を反応。しかしフッ酸中の不純物としてケイフッ化水素酸があるので、これにソーダ灰を加えケイフッ化ソーダとして沈殿させて除去。これを反応槽に入れ、ソーダ灰を加え反応させるとフッ化ソーダが生成される。これを遠心分離器で脱水したあと直火で乾燥、粉砕、ふるい分け。

  • 取扱注意

  • 毒性

    許容濃度ACGIH2.5mg/m³(TWA)。RTECS=急性経口毒性LD50:52mg/kg(ラット)。毒・劇物取締法に指定されてはいないが、有毒である。

  • 適用法規

    化管法 第2条第1種指定化学物質。バーゼル法 第2条特定有害廃棄物等(0.1重量%以上含む物)。
    水質汚濁防止法 第2条有害物質。
    土壤汚染対策法 第2条特定有害物質。
    労働安全衛生法 施行令第18条、第18条の2(名称等を表示し、又は通知すべき危険物及び有害物)。
    医薬品医療機器等法 第44条(施行規則第204条)劇薬。
    外為法 輸出令別表第1の3項(1)(30%を超える混合物を含む)、別表第2の35の2項(0.1重量%以上含む廃棄物)。
    船舶安全法 危規則第2条危険物等級6.1毒物(正6.1容器等級3)。
    航空法 施行規則第194条危険物毒物(M等級3)。